2010-01-01から1年間の記事一覧

権利という言葉

法律家と一般の人々の間には、権利についての理解や感覚のズレがある。法律家は権利について専門的で厳格な理解をもっているのに対し、一般の人々はかなり漠然とした感覚しかもっていない。前者のような専門的理解と、後者のような通念的イメージとの相互交…

需要の価格弾力性

需要の価格弾力性需要が増減する原因を3つ考えてみよう。第一にはその商品をどれだけほしいのか、第二に代替物があるか、第三に財布の中のお金がどれだけあるかである。これらは人によってまちまちである。しかし、誰もが関心を持つものがある。それは、商…

日本の戦後マルクス主義の特徴

戦後日本の中心的思想となったのは間違いなくマルクス主義であった。その特徴は、緊迫した革命の必要などない日本の社会的現実と革命という観念が乖離していたこと、そして共産主義者同士のあげくのはての「内輪もめ」にあった。

財務会計における海外と日本の本質的違い

海外と日本で想定される投資意思決定の違いは?。 海外の投資家は、事前情報であるBSから将来のCFを予測するのみである。これに対して、日本の投資家は、事前情報であるBSから将来のCFを予測するだけでなく、事後情報である実際に得られた利益と予測した利益…

棲み分ける批評要約

棲み分ける批評「批評」という言葉は今、知的かつ社会的な機能を失っている。それはアカデミックな批評とジャーナリスティックな批評の棲み分けが、知的緊張と社会的効果を同時に担った批評の出現を妨げているからだ。1批評の二極化と棲み分け批評の二極化…

郵便的不安

1存在論的郵便的の内容はどのような現実に対応しているか?(コンスタティブな側面) 大きな物語の失効=全体を見渡せないことから、郵便的不安に取り付かれる人たち郵便的不安に対する二つのリアクション 1 あえて全体理論を求める オウム 2 全体理論を…

日本の現代思想(要約練習)

本書における現代思想とは? 「現代において主流の思想」という意味ではなく、大量消費社会を迎えた80年代日本の現実に対応する「80年代思想」のことである。代表的な著作は、1983年に出版された浅田彰の「構造と力」。本書における「思想」という言…

動物化するポストモダン要約。(仮、練習用)

1動物化するポストモダン要約。 1995年以降、日本では、人間が動物化し、虚構の時代から動物の時代への転換を向かえた。2人間の動物化とは? 人間は欲望を持つ存在であるのに対して、動物は欲求しか持たない存在である。欲望はその充足に他者の存在を…

自殺について

「自殺は、迷惑なことである」という人と話したことがある。自殺者に関して彼は、家族に迷惑をかける、自分に負けているなどのイメージをもっていたようだった。確かに、自分の都合のみで自殺してしまう人は、家族に迷惑をかけているのだろう。彼らは、取り…

交通のモーメント

音楽にしろ、絵画にしろ、優れた作品は、それに触れるだけでも心地よい。しかし、作品は、人間を心地よくさせるだけのものなのだろうか。それだけではない。作品は、人間の「かたち」を変える力を持っているのだ。そして、そのとき、僕らは、他者に出会って…

ブルーオーシャン戦略

ブルーオーシャン戦略とは、まったく新しい次元の価値を創造し、競争のない市場を作り出していく戦略である。それに対して、レッドオーシャンとは身を削るような価格競争を展開している従来の市場空間である。今回の例で言えばキャップアイス市場がブルー。…

18世紀の重要性について注 未完

今僕らが生きている社会の原型は、18世紀にできたといっても過言ではない。このことについて、これから説明する。 21世紀。グローバル化の時代、それは、人、物、金、情報が世界中を飛び回る時代だ。僕らはこれまでとは全く新しい時代に入ったといえるの…

お金の役割とは①

1、お金には、価値を測る尺度としての役割がある。 100円のものより、1万円のものは高く、10万円のものはさらに高い価値をもっていることは、いうまでもない。 前回、牛乳瓶のフタにお金としての価値が発生したケースについて書いた。そこでは、フタ…

ゴミがお金になる時、お金がゴミになる時

貨幣の価値は、みんなの信用で成り立っている。 今、僕は一万円をもっている。この一万円には、どのような価値があるだろうか。もちろん、一万円相当の物と交換できるだろうし、一万円のホテルに泊まることもできるだろう。では牛乳瓶のフタを一万個あつめれ…