2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

固定資産の減損

固定資産の減損は3つの段階を経て行われる。 まずは減損の兆候である。これはいわば、減損の可能性が高い固定資産に対してだけ認識の判定をおこなうための絞込みである。すべての固定資産に認識の判定を行うのは煩雑であるため、これを行う。 次に減損の認…

減損Q12345

減損処理後に超過利潤が生じるのは米国である。 日本と国際は簿価を将来回収可能な金額に切り下げるのであるから、その後に利潤は生じないはずである。しかし、米国は一旦資産を売却して、別の資産に再投資したと考える。そのため、その資産が超過利潤を生む…

アナロジー発想法

アナロジー発想法 ハードディスクとデータの関係は本棚と本の関係に似ている。本棚が大きければ大きいほど本がたくさん入るのと同じように、ハードディスクが大きいほどデータがたくさん入るからだ。このように、複雑なものを同じ構造をもつ単純なものに置き…

ネットワーク産業論 第11回

1ネット広告ネット広告は日本の広告の15%。ネットは上がり調子なのに対しテレビは下がり調子。それでもネットはテレビの半分くらいの規模。ネットは双方向、効果測定がやりやすい。アメリカではテレビとネットが同じくらい。2兆くらい。テレビは認知、…

佐々木敦さんの「最強の運命論」

「最強の運命論」 「最強の運命論」は佐々木敦さんの新刊、『未知との遭遇』における主要なコンセプトである。この本を読むきっかけになったのは社会学者の鈴木謙介氏がパーソナリティを務める文化系ラジオLIFEを聞いたからだ。 そこで佐々木さんが「人はど…

『仮面の告白』について

1キャラクターとしての私 『仮面の告白』は本当の私が本当の自分について語る小説ではない。キャラクターがキャラクターとしての彼自身について語る小説である。 実は私、ホモでしたという告白小説ではなく、ホモキャラがホモキャラについて語るという小説…

リトルピープル AKB

AKBは大きなゲームの象徴 AKBは大きなゲームの象徴である。大きなゲームというのは、大きな物語の後に来る歴史である。言い換えれば、歴史はカリスマからシステムへと移行したということである。アイドルでいえば、松田聖子や山口百恵というカリスマからAKB…

表見代表取締役26−1

社長、副社長は354条に書いてあるので、直ちにこれに当たると判断してよい。これに対し、専務、常務の場合は条文に或わけではないので、慎重な対応が必要である。具体的には、常日頃から対外的業務の代理権を与えられており、実際に行動しているなどの事…

25−2 代表の権限濫用

重要な業務執行と代表の権限乱用の場合は、民法93条但し書きが適用される。 権限乱用というのは、個人使用の目的にもかかわらず、会社名義で借入の契約を結ぶような場合をいう。決議なしに多額の借財を行なった場合と違い、権限乱用の場合は無県代表とはな…

決議を欠いた普通社債の発行

取締役会決議を欠いた普通社債の発行、募集株式の発行は無効にはならない。これらの行為は内部的手続きの瑕疵にすぎず、法的安定性を優先する必要があるためである。さらに言うと、これらの行為は、多数の利害関係人、会社外部の第三者を相手にするものであ…