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「君が住んでる地域に新しく大規模な大学ができるらしい」―この情報を耳にしたとき、あなたはどういうことを思うだろうか。もしそれが僕の住む地域にできるとしたら、僕は積極的に賛成を表明したいと思う。なぜなら、それによって、地域の経済が活性化し、文化が活性化し、それによって人間が活性化すると考えられるからだ。


大学が地域経済を活性化させる、と聞くと奇妙に思われるかもしれない。確かに大学など出来たところで、ただ人や建物が混雑するだけのようにも思われる。


しかし、大学が出来るということは、その近くに住む人が増えるということでもある。まず、学生がその近辺にすむだろう。教員もその近辺に済むだろう。職員もそうするかもしれない。そうするとその地域にある飲食店や娯楽施設などには人がたくさんくるようになり、地域の経済が活性化する可能性がある。


また、大学が文化を活性化させる、というのはすんなりと納得できることだろう。大学の図書館は自治体が運営するものより蔵書が豊富で、面積も広いのが通常である。また、大学が出来れば、文化祭や講演会などの文化的資源へのアクセス可能性が高まることは容易に想像される。


経済が活性化すれば、人間の労働意欲が増してくるし、文化が活性化すれば、人間の学習意欲も増してくる。その結果、個々の人間が活性化し、人間関係も活性化し、また、社会も活性化していくという好循環を迎えることができる。


以上のように、大学の建設は、地域経済を活性化させ、文化を活性化させ、その結果、人間を活性化させる。このような理由から、僕は大学の建設を歓迎したいと思う。